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ボイラー煙突から高濃度CO 

 中毒事故のボイラー排気、CO濃度3万ppm超(2009年6月9日 読売新聞)
 ※リンク先イラスト入りで分かりやすい
山口県美祢(みね)市の「山口秋芳プラザホテル」で起きた一酸化炭素(CO)中毒事故で、経済産業省原子力安全・保安院は8日、事故当時に稼働していた給湯ボイラーの排気には致死量を大幅に上回る3万ppm以上のCOが含まれていた、と発表した。同保安院は、何らかの原因でボイラーが不完全燃焼し、発生した高濃度のCOが、ふたでふさがれた煙突から外部へ排出されずに建物内に充満したとみており、専門家による調査委員会を設け、不完全燃焼の原因などを調べる。

 同保安院は5、6日、ボイラーの燃焼実験を行い、排気口に一酸化炭素濃度測定器を挿入したところ、測定上限である3万ppmが表示された。測定開始から数秒で3万ppmに達しており、実際には3万ppm以上とみられる。同保安院幹部は機器の燃焼状態が相当悪かったことを示す異常な数値」としている。

 死亡した関西美術印刷(奈良市)所属のカメラマン、川副浩明さん(26)(京都府木津川市)らは、ホテル3階の客室で一酸化炭素中毒に陥ったが、ボイラーを30分間燃焼させた実験では、3階の非常階段付近で5000ppm超のCOが測定された。

 ボイラーはホテル屋根上の煙突につながっているが、先端部は金属製のふた(縦70センチ、横67センチ)でふさがれており、排気管内にたまったCOが3階に漏出したとみている。

 財団法人・日本中毒情報センター(茨城県つくば市)によると、空気中のCO濃度が1000ppmを超えると、意識低下などの症状が表れ、5000ppmでは5分で死に至るという

以上引用終わり



 前回、中小(零細)製造業の火気を伴う危険作業をエントリしましたので、こちらを。モラルハザードでいえば本稿のほうが重大。渋川高齢者施設火災について たまゆら慰霊祭 やりきれないを無くしたいのシリーズに手触りが似ている事故のようにも感じます。とかく発覚は災害を伴うようでは困るので、規制や査察があるのですが、正直者は規制強化に伴い負担が増し、もぐりが危険を顧ず犠牲者を出してしまう。訪問詐欺にご注意 住宅用火災警報器編にも執筆しました、悪徳事業者と(悪意の有無はともかく)杜撰な管理者は「自分さえ良ければ」という意識から、負のスパイラルになってしまう現状を理解して欲しい(そういう人はこのようなブログには来ません、当社HPからアクセスされた施設管理者様には、駆け込み乗車のアナウンス同様の不快感があると思います)。

 冒頭ニュースも先週のニュースからですが、急ピッチで解明が進んでいます。以下関連記事。


山口のCO中毒、ホテル地下に条例違反の無届けボイラー(2009年6月4日13時51分 読売新聞)
ボイラー排気管に複数亀裂、客室に漏出か…山口CO中毒(2009年6月4日01時23分 読売新聞)
記事より◆排気管点検「1度もせず」、ホテル社長会見◆
 山口秋芳プラザホテルの安方和馬社長(60)らは3日、美祢市の観光施設で記者会見し、事故の原因になった可能性が高いボイラーと排気管について、ボイラーの保守点検は地元のガス納入業者に委託しているとしたが、業者の点検内容や時期は把握していないことを明らかにした。
 また、排気管や煙突の点検についても「一度もしたことはない」と答えた。
煙突ふた外せば煙排出…山口CO中毒、県警が実験(2009年6月8日03時14分 読売新聞)
記事より、これまでの実験では、煙が煙突から出ず、ホテル内部に漏出していた。県警は、このふたによって十分な排気ができず、事故が発生した可能性もあるとみて、ホテル関係者から事情を聞いている。
 県警などによると、煙突は、2基のボイラーのうち、事故当時に稼働していたボイラーの排気管とつながっている。先端部には、金属製とみられる白いふたが取り付けられ、接着剤のようなもので固定されていた。
 捜査員がふたを取り外した後、ボイラーの排気管に白煙を注入すると、先端部から煙が排出され続けた。



そして今朝のヘッドライン
山口CO中毒 「山口秋芳プラザホテル」が廃業6月9日22時20分配信 毎日新聞

一酸化炭素(CO)中毒事故を起こした山口県美祢(みね)市の山口秋芳(しゅうほう)プラザホテル(本社・北九州市、安方和馬社長)は9日、同県宇部市の宇部環境保健所に旅館業と飲食業の廃止届を提出した。いずれも受理され廃業が決まった。

 ホテルの登記簿によると、北九州市内の広告会社が07年10月に名称変更し、現在の名称になった。安方社長はこの広告会社の取締役だった。ホテルの土地・建物は、広告会社の同族の看板用資材会社が03年に買収し、今も所有している。

以上、引用終わり


 専門外の買収、経営数字だけを見ての強引な合理化でしょうか。憶測ばかりでなんですが、ホテルマンとしての魂は既に終えていた、そんな感想です。


テーマ : 時事
ジャンル : 政治・経済

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