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第3回 是清一家言

 第三回です。

 う~む、本シリーズ、一応のアクセスは頂いていますが、お堅い話かつ古い話なので、本当の需要があるのかどうか。読み進めるほど現代の経済状況と似通っているし、逆に戦後も我々が思っているほど進歩していない、実にほのぼのしたものだと感じています。強い気持ちで最終回まで続けます。

第4話 百官の力ある者は七十貫の力を出せ ※出し惜しみしろという話しでは無いです。あらかじめ。

 一体、金を貯めるということは、人生の副産物であって、本来の目的は外に無ければならぬ。
 即ち、精神を磨いて一身の品性を高め、ひいては国民全体の品性を高め、更に子孫の品性を高める-----こういう所にできるだけの力を注ぐことが、我々のこの世に生存している第一の目的であることに、まず考え到るべきであろう。
 単に金を貯めることが人生奮闘の最終の目的となって、身を肥やし栄華を極め、肉欲的の奢りを欲しい儘にせんがためにあくせくと働いたところで、その労力は何らの価値もなく、また、かくして貯めた金は全然、塵埃に等しいものであると思う。
 世の中のことが、一にも金、二にも金と、金のみがすべての評価の基準となるような有様である。この際、いよいよ金銭を正当にに理解するような必要があるのである。


ここで少し中断。
ね、つい先頃までのヒルズ族、ファンド系、M&A、ホワイトナイト、、、我々が目の当たりにしてきたことですね。今話題の「かんぽ売却と日本郵政社長人事」もこの流れであることは間違いありません。国有資産(つまり我々の財産)を二束三文の濡れ手に粟で乱痴気騒ぎをした奴がいて、そのケジメです。改革と売国、語感が似ていますので要注意。続けます。


 私は青年諸君に向かい、以上の点について深い理解を求めると共に、更にまた望まねばならぬ重大事がある。
 それは「百貫の力量あるものが、常に百貫の全力を一杯に用いることは誤りである。よろしく七十貫の力を用いて、余りの三十貫は貯蓄しておくべきである。そうすれば一朝事あった場合に、百二十貫の力を出すことも出来よう。


 会社の経営で考えたらどうなるでしょう。昨年秋からの世界同時の経済不安はまさに「一朝事あった」進行形です。内部留保と生産調整、正規雇用の確保、できることはすべて手を打っている状態。だからこそ派遣打ち切り。上段の金満狂想曲と考え合わせてください。誰が企業活動を妨害したかを。本稿、第4話はなかなか奥深いです。まだまだ続きます。


関連リンク
シリーズ 昭和恐慌を乗り越えた一家言(第一回 6/3)
第2回 是清一家言 6/8

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