FC2ブログ

豪雨 文化財への被害

 
豪雨つめ跡、文化財も…山口で被害7件8か所
 7月30日3時9分配信 読売新聞
 
 山口県の豪雨災害で防府市の阿弥陀(あみだ)寺にある国指定重要有形民俗文化財の「湯屋」に土砂が流れ込んだり、国の名勝「毛利氏庭園」で庭の一部が陥没したりするなど、少なくとも文化財が7件8か所で深刻な被害を受けていることがわかった。
 県教委などによると、確認された被害は国指定5件6か所、県指定2件2か所。このうち阿弥陀寺では21日の豪雨で裏山が崩れ、土石流が発生。鎌倉時代から続くとされる入浴施設の湯屋(木造平屋約30平方メートル)内に高さ約20センチの土砂が積もり、柱1本が流失。浸水により脱衣所の板間がたわみ、土壁の一部もはがれた。
 鉄の湯釜や石の湯船、石敷きの洗い場などが残っている湯屋は、体験入浴が行われていたが、修復が終わるまで使用を見合わせる。
 毛利氏庭園は1916年(大正5年)に整備された約8ヘクタールの庭園で、旧萩藩主の毛利氏の邸宅を囲んでいる。表門付近にある路傍庭園の小川が決壊、土が洗い流され、地面が約5メートル四方にわたって陥没するなどした。
 このほか、参勤交代にも使われた萩市の城下町と防府市を結ぶ街道で、国指定史跡の「萩往還」でも、2か所でがけ崩れが発生するなどの被害があった。

以上、引用終わり。リンク先写真あり

 被災地の皆様には謹んでお見舞い申し上げます。今回の水害につきましては多くの報道がされていますが、上記の記事をご紹介させていただきました。現地の方には、今は文化財にかまけている余裕は無い!という方も勿論いらっしゃると思いますが、思い入れのある文化財の破壊に心を悼める方も多いのではないでしょうか。
 拙ブログでも防災カテゴリの中で、文化財の防災対策について多くを割いてきましたが、文化財を守り後世に伝えるために、先人たちは並々ならぬ努力を注がれました。現代に生きるわれわれもまた、営々と続く伝統の保全に予算を掛け、公務として関係行政にお願いしているわけです。それを業界団体や地域ボランティアが補佐しています。先般UPしました、天保15年 御堂修復志より再掲しますと、


長了山 善光寺(ぜんぎょうじ) 開基  羽佐田藤七・藤八・藤九郎

以下リンク先より抜粋

・1532年(天文元年)紀州から羽佐田藤七、藤八、藤九郎の三兄弟が当地に来り住す。
・藤七家(現、●内■男 宅)1673年(延宝元年)山上神社を創社。
・善行坊日高開創以来、羽佐田家の菩提寺として、同家の外護により隆昌したが、
 日高以後、47年無住であり、2世修要院日行(中興建立)以降、善行寺の基礎が固まった。
・明治24年(1891)23世妙袋院日珠代に濃尾大地震に遭い本堂・庫裡は大破したが、
 日珠及び檀家の協力により翌年修復を完了した。
・昭和19年(1944)12月7日、熊野灘を震源とする東南海地震、翌年1月13日の三河大地震
 により本堂は倒壊し、庫裡は大破した。敗戦により、寺所有の1町歩弱の農地は解放となる。
・円照院日雄代に庫裡を修復して仮本堂となしたが、昭和31年(1956)前住職、28世寶珠院日尚、
 本山塔頭寿妙院より入寺するや、檀中の尽大な協力のもとに本堂再建に着手し同33年本堂を建立
 したるも翌34年伊勢湾台風の襲来に、本堂・庫裡に被害を受けた。
・甚だしきは、明治13年(1880)上杉日流代再建の山門倒壊、その後修復を重ね、昭和37年(1962年)
 3月27、28日、本堂落慶入仏式を勤修した。

・・・以上、引用終わります。
 肝心の天保年間(1830~1843)には何があったか分かりませんが、天明・天保と大飢饉が続き、また明治維新の原動力となる人物の多くが誕生した時代(年表参照)、一気に幕末へシフトする期間です。
 ともあれ、1532年から、当代は29代目の当主、「平成14年3月31日、立教開宗750年、善行寺開創450年の記念法要を勤修する。」とあり、ここまで、全面改修など寺域整備に前、現役員ならびに挙檀一致であたられ、守り継がれてきました。

 災害から守る、とは、予防することと、復興すること、すべてがサイクルなのだと思います。BCPであれ、PDCAであれ、人の営みの永続は、改善、改善、改善、改善、、、、以下継続。

※ここまでが再掲です。


 先日、当社の駐車場落成のお清めにあたり、遠州一ノ宮の宮司様より貴重なお話しを伺いました。伊勢神宮の式年遷宮は良く知られていますが、「オリンポス神殿は、遺跡になってしまいました。世界各地の石造建築はそういった文化。決められた年回りで再生を繰り返す木の文化だから信仰心が継続し大切にされている」。地の神様の祠の祭り方についてアドバイスを受けた場面です。なるほど、尊いものを「再生」させるサイクルが建築技術の保全にも役立っているわけですが、現在の災害対策も技術の革新に大いに繋がることと思います。

 7月30日、昨日の静岡新聞5面では、2/3ページを費やして「ゲリラ豪雨」について大きく取り上げていました。WEBページが見つからないので要所を抜粋します。以下記事より。

 NEWS交差点 ゲリラ豪雨 問われる地域防災力
 行動計画策定急ぐ(静岡)県 
 重点河川・・・狩野川流域、高橋川、伝法沢川、和田川、小潤井川、石脇川、高草側、袋井市中部3河川

・県内でも猛威
 昨08年の神戸親水公園や東京下水道水害と共に、県東部の被害の振り返り
・初動の迅速化
 昨夏の教訓を反映した国の検討会の報告書を元に、県は豪雨対策の行動計画策定を急ぐ。
 ゲリラ豪雨の場合、大雨警報が出てからの対応では間に合わない。書道体制の迅速化が不可欠。
・予測図を公表
 国の検討会が不十分とした「平常時の対応」に着眼。防災教育に役立つ浸水想定区域とハザードマップの公表を進めている。県河川企画室専門監は「防災情報を発信するだけでは駄目。住民が情報を共有し、適切に行動できて初めて意味を持つ。」

インタビュー 牛山素行氏 静岡大准教授 場所の特性知り準備を
こちらは、ご本人ブログにて詳細がありますので、ご一読下さい。
豪雨災害と防災情報を研究するdisaster-i.net別館
自然災害科学研究者 静岡大学防災総合センター准教授 牛山素行 による研究活動記録用ブログ

以上、大変読みでのある記事でした。

参考リンク
静岡県地域防災力強化人材育成研修 静岡県の研修・講座日程(年間)
[減災のページ]地域戦略 震災を契機に行政と研究者 高まった連携 読売オンラインの特集
地域の防災力を診断して見ませんか? 政府のチェックシート

 尚、チェックシートは八項目の総合力でグラフ化されます。当社では、監視警戒力・情報伝達力の2項目で貢献すべく鋭意ご提案しています。お問合せは営業企画部まで。

テーマ : 建築遺産から現代建築
ジャンル : 写真

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

素頓亭

Author:素頓亭
スットン亭です。
旅を仕事にしたい今日この頃。

最新コメント
カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブログランキング
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード