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隔週コレって是清 11回 最終話

korekiyo.gif ←忘れた方のため、これがテキストです。
処世一家言 高橋是清 述 昭和10年

 早いもので、是清翁の一家言シリーズも最終第11回です。
「シリーズ 昭和恐慌を乗り越えた一家言」としてスタートし、近現代の偉人を検証する試みの一人目から随分時間と紙数をとってしまいました。6/3よりほぼ週刊で11回やりましたので2ヶ月以上掛けてます。小冊子とはいえ、まるまる11章ぶんに解説を入れましたので、随分、是清翁との会話も弾むようになりました。今回も爺様に説教されているバツの悪さを感じています。それでは早速。



第十一話 珍しいものが欲しい文明不消化病

 会社の宴会などに言って見ると、驚くことは、その席順が、ただサラリーの高によって定められていることだ。若い者が上座に坐って傲然と構え、老人が末座に控えて小さくなっているなどということは、昔は見られなかったところだが、この頃では当たり前で、誰も怪しまぬようである。実に苦々しいことだが、これは畢竟 長幼の序のあることを忘れた為である。
 長を敬い、幼をいたわるという国民根本の精神が、家族制度を形成して、今日まで発達してきたことは、今更いうまでもあるまい。「忠臣はは孝子の門に出づ」という語があるが、この長幼の序ということを尊ぶ国民の精神が、親に向かっては孝となり、君に対しては忠となり、以て我国の誇るべき特色となってきたのである。



 どうでしょう。今回もいきなりバツが悪いでしょう。筆者も2代目代替わりということで、社に戻って8年、社会経験全体でも13年。若造もイイトコですので、社員の殆どが先輩です。威張っているとか、そうならないように心掛けています。が、天性の小生意気もあり、ふとしたところぞんざいな言葉になっていないか気をつけねば。
 同様の悩みを持つ管理職からも、よく相談があるのですが、役職とは職掌であって、別に何も偉くありません。社の功労者たる先輩を大切にして、率直に「教えて」と頼りにすること。可愛い後輩のため、一肌も二肌も脱いでくれます。
 コミュニケーションが大切とは誰もが思っていますが、先輩上司を敬えない、後輩を労えない、友達付き合いではないので、公私の区別と先輩後輩を認める、尊重することは、組織運営の肝だと思います。続けます。

 ところが、西洋の文明が、にわかに輸入された結果、この大いなる誇りも、近来、はなはだしく軽視されてきた。
 我国の文明はことごとく輸入されたものである。儒教でも仏教でも、皆そうであるが、しかし、一度日本に輸入されてくると、日本特有の儒教となり、仏教となって、調和が保たれているのである。というのは、昔の人は、外国の文明を消化し、同化する力があったからである。
 ところが、この頃の、外国文化を輸入する人達には、それを消化する力も、同化する力もない。外国のものとさえ見れば、何でもかんでも、無闇に取り込むという具合で、少しも我国の特色というものを顧みようとしない。従って、そこに矛盾が起こって、調和して行くことが出来なくなり、折角発達して来た我国特有の徳風の上に、かの恐るべき個人主義までも移し植えるような結果になるのである。
 


 多くは語りません。戦後この方より、随分言われ続けていることですが、とりわけ、今も爪痕が残るヒルズ族がのさばった時代、、、、予言のように心配事が的中してしまった成れの果てのように感じます。

 消化力のないものが、矢鱈にものを食うほど危険なことはない。食えば食うほど、身体をそこねてしまうのは、わかり切った話である。
 今日の日本は、不消化病にかかっていながら、何でも珍しいものと見さえすれば、すぐに手を出して食べたがる傾向がある。このままにしておいたなら、健全な五体も、ついには遠からず衰弱してしまうであろう。世の識者に向かって、一考を煩わさねばならぬ。(完


 以上、2ヶ月以上の長きにわたりお付き合いいただきましてありがとうございました。
 最後段の余韻は如何でしょうか。「世の識者」とありますが、報道メディアに嬉々として登場する訳知り顔のコメンテーター、御用学者、いわゆる電波芸者といわれる人たちは識者ではないので注意が必要。自ら「我々知識人は・・・」とノタマウ馬鹿がいるくらいの業界です。先人が懸念し忌避したかった、駄目な未来がここにあります。そうならないためにも、意識的に選挙民として、視聴者として、消費者として、一票や「一言物申す」が必要な時節なのでしょう。暴力革命でない、成熟した民主主義で変革を促すのならば、高い民意でNOと言えなければ、、、、ん、いつもどおり方向がずれてきました。

 次回シリーズより、誰にスポットを当てていくか、乞うご期待。




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