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バリアフリーと防災思想【パブリック空間】

視覚障害者と防災訓練 磐田・坂上町自治会 2009/09/07 静岡(WEB版なし

 磐田市中泉の坂上町自治会(鈴■■会長)と同市は6日、市視覚障害者協会(■■■■会長)と初めての合同防災訓練を行った。地域住民が視覚障害者を避難場所まで誘導する体験を行い、災害時の「助け合い」の意識を新たにした。
 同自治会に所属する■■会長らが訓練への参加を市防災対策課に相談したことがきっかけ。■■会長によると、障害者は住民への遠慮などから訓練への参加をためらうことが多いという。
 この日は、市内在住の視覚障害者5人が参加した。東海地震が発生したと想定し、5人は■■会長の自宅から地域住民とペアになり、同町公民館まで避難ルートを歩いた。
 住民は視覚障害者と腕を組んだり肩を貸したりしながら、約15分間かけて公民館を目指した。道路の危険個所などを声で知らせ、視覚障害者に不安を与えないよう配慮した。
 約100人の住民が訓練後、同公民館で意見交換会を行った。■■会長は「初めてのことで緊張もあったが、地域の方とのきずなを再確認できた」と振り返った。市の大石一博防災監は「このような訓練を今後も市全域に広めていきたい。また、いざという時のため、日ごろの近所づきあいも大切にしてほしい」と呼び掛けた。
引用終わり

 8.11 駿河湾地震より「防災の日」関連のイベントにリアリティといいますか、具体性を加味した防災訓練が多くなったようです。県の袋井で実施した訓練でも瓦礫を重機で除去するメニューなどが追加された事は紹介しましたね。阪神淡路の震災の第一報が視覚障害者間のPC通信からという事実もどこかでお話ししました。8月11日も、視覚障害者団体のうち顔の広い先生に安否の連絡を取りましたが、発生後1時間もたたないうちに主だった方との連絡が済んでいたそうで安心しました。ご本人は柱にしがみついて離れられなかったそうです。
 交通バリアフリー法や改正ハートビル法による施設ガイドラインにより、スロープや手すり、点字ブロック、エレベータの設置など、外出を応援する制度も整ってきた感がありますが、イザという時の避難誘導など、防災・減災に対する設備環境はまだまだはじまっていません。エレベーターが停止したら、車椅子の方はどこへ逃げる?聴覚障害の方は非常放送の情報をどうやって得る?平常時すら、混雑した駅で視覚障害者の方が白杖を弾き飛ばされ難儀するのに、パニックが予想される現場ではどのように対応する?等々、上記の法改正の折に、国土交通省などでよく質疑に上げましたし、施設ガイドラインにはパブリックコメントで取り上げて貰っています。これらのバリアフリー関連法は、国交省では旧運輸省と旧建設省が省庁一本化により調整が進みましたが、避難誘導に関しては、総務省管轄の消防法は連携が進まなかったようです。
 これについて、火災報知機工業会の方に「バリアフリー関連法について、避難誘導上、どのようにお考えか」尋ねたことがあります。「消防庁からの指示がないので、こちらからサジェスチョンすることはありません。」という回答でした。5年ほど前のことですから、今はもっと意識が向上している(と思いたい)ですが、随分がっかりしたことを覚えています。縦割り行政を嘆くならば、工業会として、「国交省はこのような施策だが、消防庁はどのような考えか。工業会としてはこのような技術を提案できる」とアンテナを高めて欲しかった。。。。。

障害者と災害時の情報保障 ~新潟中越地震の経験と今後の防災活動~ シンポジウム報告書

 行政と障害者団体、サポートする諸団体で死活問題をシュミレートしています。が、悲しいかな、モノづくりとして参加がありません。なにかヒントが出せるはずなのですが。

「大震災善後会報告書 全」大正14年 より、盲学校の救済事業について引用します。上記のような瞬間のサバイバルでなく、盲学校の復興再生に対する2年間の予算執行と仮設校舎等の実務の例です。混乱期からの脱却に解決力というか黙々淡々着々と対応した様子が分かるでしょうか。

第三章 救済事業
(5)財団法人東京盲人教育会財団盲人技術学校
一、罹災盲人の指導教育   六〇〇〇円

二、該校は明治四一年開校、失明者の保護教育に当たり震災当時 在学者百五十名を有せし内  
 罹災者百三十六名に及べり。震災のため一般盲人はすこぶる困難に陥りたると同時に保護者たる 該校を失いたる為生計を営むに足るべき教育を授けむとし、臨時震災救護事務局 及び 築地本  願寺の援助に依り十一月中 建坪百三十坪の仮建物を設け罹災盲人の収容を為すと共に授業の 開始をなしたるも一ヵ年の経費 八千余円を要し 内 若干は宮内省、東京府市 等の寄付に待つ べきも尚 六千余円の不足を生ずる状態なり(十二年十二月十五日現在)

三、該校は設立当初より他の公私立盲学校と異なり専ら鍼、灸、マッサージ術の技能の熟達に主力 を注ぎ卒業後は直ちに独立して開業を得しむるを特色とする。而して震災後、仮校舎 狭隘を告げ  たる以て十三年八月 建坪百七十七坪となり設備も亦 暫時整い支障無きに至れり。十二年十一 月二十二日より罹災盲生を収容し、次いで十二月一日復奮授業を開始せしに集まりし盲生九十七 名、爾来増加して生徒総員百二十五名となりて教員十一名、講師三名は熱心に憐れむべき盲生  の教養指導に努力しつつあり、而して本会補助金は低利資金、借入金、その他寄付金と共に総て 経常費に充当したり。十二年十二月より十三年九月迄の総支出額は七千百十九円八十九銭にし  て俸給雑給四千余円 備品費千六百余円をその主要なるものとす。尚 最近校舎の内外に改善工 事を施し、営分経営上の支障なしと雖もすでに盲学校令に基づき中学校に昇格せることとて両三年 後 約七萬円の予算を以て校舎の本建築に着手せむとすと云う。(十三年十月十二日報告)

テーマ : 地震・天災・自然災害
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