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恩師 その1

 皆さんの人生に影響を与えた先生はいますか?ゆとり教育の失敗、いじめ、引篭もり、学級崩壊、モンスターペアレンツ等、教育現場の荒廃は数え上げたら限が無く、年々新しい難題が噴出してきます。最新では大分県で発覚した偽装教師の問題、静岡県でも残念ながら大学への推薦入学調書改竄があったようです。国際的にも我国の理系の学力低下が目を覆うばかりだそうですが、そもそもの日本語教育が危篤状態であり、問題の読解力、想像力も国語力を伸ばさなければ論理力が身に付きません。読み書きソロバンをみっちりと徹底した戦前の初等教育が偉人を輩出した。某スーパーゼネコンは社是社訓を特別に掲げることをせず、ひたすら「読書」を斡旋し、現場事務所にも必ず1冊はあるそうです。

 さて表題ですが、私の世代の教育問題は校内暴力とイジメのころです。何人かの素晴らしい先生と出会い、人間形成の多くはやはり少年~学生時代に起因するのでしょうか。そのあたりを恩師シリーズとして何本かお送りします。ご自分のころを思い出してみるもよし、部下育成の参考になれば幸いです。まずは その1 中学時代から。
 母校M中学は知る人ぞ知る荒れた時期がありました。当時は卒業生がバイクで校舎内に乗り込み先生を引き摺って廊下を走るようなこともありました。そこに肝いりで乗り込んできた生徒指導のT先生、警察と教育委員会と青少年健全育成に取り組む剣道部の顧問です。イジメ問題でTVの取材が来たときのインタビューで「後ろからみて名前を呼べない生徒は叱ってはいけない、生徒と向き合って名前で呼んで、そのようなコミュニケーションからイザというときに叱りつける」といっていました。夕方のニュースでみてなるほどかっこいいと、普段は怖い先生ながらファンになり、逆にT先生から名前を覚えてもらいたいと感じました。その後剣道部に入部し、剣の教えのほか、様々示唆に富むお話を聞くことができました。「胸を張れ背筋を伸ばせ、不良であっても胸を張れ」どんな境遇でも信念を持って背筋が伸びている人間が格好がいいという美学をもった先生でした。(社長が不良だったわけではない、念のため)

「剣道とは剣の理法の修練による人間形成の道である」

 剣道の昇段試験に必ず出題される基本にして極意です。技術ノウハウを学び訓練することを通して人間的に成長する、これが剣を握ることの意義である、と有段者で知らぬものはないでしょう。最終的には「剣を抜かなくても済む」ように目配り気配り身のこなしを習得する・・・剣豪小説の世界ですね。隙を見せない、怒らせない、怒りを逸らす、怒らない、、、社会に出ても無駄にならない平常心の修行になります。茶華道、書道、柔道、空手道と、求道的になるのが日本文化の特質であり、それぞれ人間形成に重きをおく教えがあるのでしょう。何かしらを通して求道的になると自然に品格が備わります。一芸に秀でる者は多芸に通ず というのはココロの修行に相通ずるものがあるからだと拝察します。

 我々企業人には商道という言葉があります。老舗について語った「時間軸が変わる話」の旧家商家には家訓として受け継がれています。「商売人」になることは人間的な成長も伴うこと、拝金主義で一攫千金を目指すものとは違います。当社も社業を通じて社会貢献し、その技術研鑽による人間形成を大切にする社風を目指していますが、T先生から教えられた求道的な精神と美学によるところが大きいと、恩師との出会いを有難く大切に考えています。母校の校長まで勤め上げ、今は悠々自適に過ごされていると伺っています。同窓会にはお見えになりませんでしたがどうかお元気で。

テーマ : 教育
ジャンル : 学校・教育

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