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モラトリアムというよりは徳政令

 政権交代より唐突に出てきた話題ですね。

モラトリアムとは(金融の法律情報館 様より)
■モラトリアムとは?
モラトリアムというのは、金融恐慌や天変地異などの発生により、経済活動が深刻な影響を受けたような場合に、その影響の拡大を抑えるために法令によってとられる一時的な債務の返済猶予のことをいいます。
■日本でのモラトリアムは?
日本では、1923年の関東大震災、1927年の昭和金融恐慌などの際に、それぞれ緊急勅令に基づいて、モラトリアムが実施されました。
また、最近では、1995年の阪神・淡路大震災の際に、被災地企業に対する手形の支払猶予措置がとられたケースがあります。

 はい、拙ブログでも、その成り行きについて触れた事があります。

シリーズ 昭和恐慌を乗り越えた一家言 名蔵相 高橋是清翁についてのエントリでした。以下、再掲。

昭和2年の昭和恐慌は第一次大戦後の不況に震災手形の膨大な不良債権化が追い討ちを掛けた。昭和4年には世界恐慌です。
そんな時代の名蔵相です。本書の翌11年2.26事件で暗殺されるので、最晩年の聞き書き。
4月の県内求人0・42倍 3カ月連続過去最低更新 05/29 17:52 静岡新聞 という記事からの考察でした。)

・・・紙面ではこの記事に対応する雇用不安とまらず 製造業工場閉鎖相次ぐの見出しが躍っています。

 高橋是清、日銀総裁、第20代内閣総理大臣、6度の大蔵大臣など、明治後期から昭和初期までの経済を知り抜き手を尽くしました。冒頭の書は、昭和恐慌を乗り越えた後の聞き書き。なにか時代背景の似通った昨今、60ページの小冊子ながらよいアドバイスに成ればとご紹介を。

ウィキペディア高橋是清より抜粋

昭和2年(1927年)に昭和金融恐慌が発生し、瓦解した第1次若槻禮次郎内閣に代わって組閣した田中義一に請われ自身3度目の蔵相に就任した。高橋は日銀総裁となった井上準之助と協力し、支払猶予措置(モラトリアム)を行うと共に、片面だけ印刷した急造の200円札を大量に発行して銀行の店頭に積み上げて見せて、預金者を安心させて金融恐慌を沈静化させた。

政友会総裁犬養毅が組閣した際も、犬養に請われ4度目の蔵相に就任、金輸出再禁止(12月13日)・日銀引き受けによる政府支出(軍事予算)の増額などで、世界恐慌により混乱する日本経済をデフレから世界最速で脱出させた。また、五・一五事件で犬養が暗殺された際に総理大臣を臨時兼任している。続いて親友である斎藤実が組閣した際も留任(5度目)。また1934年に、共立学校での教え子にあたる岡田啓介首班の岡田内閣にて6度目の大蔵大臣に就任。インフレを抑えるために軍事予算を縮小しようとしたことが軍部の恨みを買い、二・二六事件で赤坂の自宅二階で青年将校達に暗殺された。
 
以上、再掲が長くて済みません。

 関東大震災の復興に伴うモラトリアム実施、4年後不良債権化で昭和恐慌で再度。しかしブラックマンデーで世界恐慌、戦争へ。名蔵相と評された金融のプロでも時代に翻弄されています。先日この経緯について当社メインバンクの支店長とも世間話で少々。世間は、関東大震災に匹敵する時代なのか、資金需要はどうなのか、お金の流れが止まることで何が起こるのか、、、話は尽きませんでした。
 考えてみれば、モラトリアムによって「貸しはがし」が進むような報道のされかたですが、「貸しっぱなしで回収できない」ため、追加融資が出来ないという意味合いでは全然「貸しはがし」ではないではないかと思わないではないです。まどろっこしい言い回しになりましたが、それでは銀行への資金や保証は国家が公的資金をまた投入するのか?という難題も控えているのでしょうから、田舎オヤジの想定は超えてしまうということです。
(もともとローカルの声は届かないので、ぼやいても詮無いことですが)

 そんな折にちょうど、九州企業特報というサイトの記事、
亀井「徳政令」新政権の火種に ~モラトリアムへの疑問~ 2009年09月20日 10:05 更新 にて、
~前略~
亀井構想は、規模や期間、内容から言って、鎌倉幕府の「徳政令」や江戸時代の「棄捐令」に近いものだろう。中小企業や住宅ローン利用者は確かに喜ぶだろうが、金融機関には重大な影響を与える。もちろん民間の「契約」を国が歪めることは、法的にも大きな問題が生じる。

 亀井金融・郵政担当相が代表を務める国民新党のマニフェストには、モラトリアムについての項目はない。中小零細企業や中所得者への減税には触れているが、借金支払いの猶予については一行たりとも記されていないのだ。

~後略~

という記述を見つけ、あぁそういうことか!と合点がいきました。狙いはどうあれ、確かに近代モラトリアムでなく、中世近世の徳政令の発想なんですね。そこには金融システムの安定の目的は無く、近い将来に何が起こるかは歴史から学ぶしかありません。先行きがまた不透明になりつつあります。

いやぁマイッタ。

テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

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