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モノは言いよう 数字のカラクリ

 息抜きです。

 新編 数のユーモア 吉岡修一郎 著 昭和30 学生社

 著者は戦前よりのベストセラー数学随筆家。「数とロマンス」「数学茶話」「数学千夜一夜」など。

第三章 滑稽胸算用 ~騙されてはならぬインチキ数字~
 次に列挙するようなインチキ数学は・・・中略・・・非常に珍しいもので、まったく奇想天外、痛快きわまるものばかりです。その一つ一つについて、一体どこに、そのインチキの種があるのかを、ゆっくり考えてみてください。このくらいのインチキが見破られるようになれば、数学の面白みもわかってくるでしょうし、世の中のことでも、だまされっこないでしょう。
 え~、筆者は人生のかなり早い段階である、算数から数学にレベルアップした途端、数字には全く苦手意識をもって生きて参りました。統計的な目で見る数字、係数、グラフによってなんとなく克服しているようなものですが、あとはエイ、ヤーの気合で数字を積み上げる、という根性数字にも侮れない潜在力がありますね。
 ただし、数字に関する感性だけはシッカリしておかないと、読み違い・数字のトンデモないことになります。分母が正しいのか、情報のインプット・アウトプットがチグハグになっていないか。どんぶり勘定の恐ろしさもそこにあるのでしょう。数字のインチキに惑わされないよう、こんな読み物(数学書ではなく、ここが苦手意識です)で頭の体操です。

それでは本文を以下に早速。(悪用禁止でお願いします)


一、授業時間数はマイナス

 日本の学校の授業時間数は、一年間を通して合計どのくらいになるのでしょうか。ここでは高等学校について考えて見ます。

 まず、晩は授業がありません。そこで、夜と昼の長さは一年間平均すればほぼ同じだと見て、一日のうち12時間が夜ですから、一年365日といっても182日余りは授業が無いのと同じ勘定になります。残りは多く見ても183日です。なお、昼のうちでも半日は授業がありませんから、183日の半分はまた削られるわけで、残り92日とみておきましょう。そのうち日曜日が52日ありますから、差し引き40日となります。さらに、冬休み・春休み・夏休みの合計が約10週間、つまり70日間あります。すると、

 40-70 = -30(日)
 一年間の授業時間数はマイナス30日という勘定になります。もちろん実際はそんな馬鹿なことになるはずはありませんが、右の理屈ではどうしてもこんな結論になりそうです。このわけを教えてください。

二、ナイフの取替え
 ある男が金物屋へナイフを買いに行きました。
 よさそうなナイフが二種類ありましたが、上等のほうが100円、もう一つのほうが50円です。そこで男は安い方を買って、50円払って帰りました。
 ところが、ウチへ帰ってから思い直して、どうしても上等の方が欲しくなってきたので、あくる日またその店にやってきました。そして、いい方のナイフと取り替えて貰って、さっさと帰って行こうとしましたが、代金の不足分をまだ払っていません。店員から呼び止められて、不足分を催促されましたが、それに対して答えたことは、

「昨日、代金を50円払って、今また50円のナイフを返したから、合計100円だけそちらへ渡したことになっている。だから、今100円のナイフをもらっていくのは当たり前で、何も不足はないはずじゃないか。」
_こういって、彼はどんどん逃げ帰ってしまいました。店の者たちは、わけがわからなくなって、強いてその男を引き止めることもできなかったと言います。店のために、一つ正当な判断を下してやってください。
 以下こんな調子で九つの小話が紹介されていきます。あとは見出しだけ。

三、釣銭詐欺・・・上記 二と同様の掛け合い
四、ビールのただ飲み・・・2国間の為替の小話
五、旅行・・・3人の旅人のパンと小銭の配分方法
六、電燈料金争議・・・アパート共益費の応分とは
七、ラクダの分配・・・アラビア人の遺産分配
八、単純すぎる・・・物理法則のある入試問題を単純計算だけで素早く解く
九、反比例?・・・荷物の運搬に掛かる時間の見積もり方

 いずれもナンセンスな屁理屈の小話です。数もヘッタクレもなく屁理屈でいえば、
第一章 笑話と珍談
一、うれしい算数教室

 小学生の算数の時間。
「3+4はいくらになりますか?」→わかりませ~ん
「よく考えてみよう、お母さんがモチを3切れ下さって、それからまた4切れくれたら、全部で幾つ?」
 →お母さんはそんなにくれることはありません
「しかし、もし下さったら?」→とてもうれしいです

「ボタ餅をはじめに三つ食べて、それから二つ食べて、また二つ食べました。そしたら幾つ?」
 →おなかが痛くなりませんか
 →そんなにどこにあったんですか
筒井康隆氏が、数字についてのナンセンスな短編を書いています。男二人が掛け合いで、「みかん一つとリンゴ一つと、俺がいるから、合計は3か?」という単位についての馬鹿馬鹿しいものから、今日の頭痛の程度 1 を n とすると宇宙の広がりがどのような数式で表せるか、と難解な珍問答が続く、という内容だったと思いますが、「1 について」というタイトルでしたでしょうか。所収の短編集もなんだったか忘れましたが、思い出しておきます。

 逆説的なものとか、本来は やったら拙いというものが馬鹿らしさに繋がりますが、想像力の幅が広がると言いますか、トラブルシューティングの糧にもなると思います。ナンセンスなもの、結構好きです。下記のDVDも、そういった意味では嵌りましたが、もう3年も経つんですね。新入社員教育にうってつけ、部下と見たい一枚だと思います。

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テーマ : 頭の体操
ジャンル : 学問・文化・芸術

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