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内国勧業博覧会と輓近の精密機械

※輓近・・・「ばんきん」と読むのでしょうか、難しい。。。IMEパッドで手書き入力しました。
       時流最先端ということでしょうか。

幹部呼出装置

 味があるこの図を代表にしましょう。260.幹部呼出装置現、富士通さんですね。現在の内線電話や在室表示装置なんかの発想です。左図は「幹部呼出本装置」、右図が本装置によって幹部が捕まったところ。
輓近の精密機械 輓近の精密機械 (社)火兵学会、精機協会 編(昭13) より
 序文は工学博士 青木保 編修委員長。
「本書は、昭和10年3月28日より5月2日まで開催したる、第3回国産奨励精密機械器具展覧会出品物に対し詳細なる解説を加えたるもので、内外に於ける精密機械の現状を展示したるものといふことが出来る」

 第一章 長さ面積を測定する機械器具 よりはじまり、数学的計器類など、計測・測定器具、低圧高圧発生装置(ポンプやファン)、温度や熱量、音響(ラジオ、蓄音器)、光学、電気計器、電磁器具、工作機械・工具、工具の試験機、タイプライターまで、目からウロコなほど最先端が詰まっています。欧米にも決して劣らず、「精神論」に執着して負けた、と。それほど世界の情勢には追いついていた、先進国であったことは間違いないと思う次第です。八木アンテナなんかが、国内で採用が見送られ、米軍勝利に寄与したという皮肉もあります。

 本書のうち、当社的にはメガー・テスターや旋盤なども興味を引きますが、「第18章 通信及び信号用精密機械器具」が、直接扱う商品として興味深い。冒頭の幹部呼出を含む、50回線用自働交換機(電話設備)や、MM式火災報知機です。特に後者MM式は、大正7年設置以来の製品寿命を探る上で、昭和13年までは最新式と分かるだけでも貴重。
 我国の先進性とは、どこにはじまるか。海外には万国博覧会に積極的に参加し、国内には勧業博覧会を催した、明治政府なのでしょう。殖産興業、学校で習ったと思います。内務卿大久保利通より提案があり、明治5年より着手し、明治10年に第一回を開催。
勧業博図録 第二回内国勧業博覧会 列品図録 一(M14)

勧業博検尺器 よく判りませんが、好きな絵です

勧業博ポンプ 大八車に載せて、消防ポンプになりました

絵師の絵心は別にして、第2機械館では、水揚げ機、草刈機、編網機など農水産機械、造船や吊橋の模型、機織、製糸やミシンなど織物に繋がるもの、蒸留器械など。後にホンダ・トヨタ・スズキ・サントリーになっていく原点もココにあります。

参考;第一回内国勧業博覧会開催 明治という国家 様をご参照下さい。
 冒頭の精密機械など、細分化やテーマに特化した展覧会にも発展しながら、内国博覧会自体は第4回の京都開催で京都の近代化を決定付け、第5回の大阪堺で終わる。その後は全国の持ち回りでしょうか、
浜松全国産業博
昭和6年の浜松市主催 全国産業博覧会の絵葉書がありますので、賑わいを見ると景気対策の誘致合戦なんかもあったのでしょうか。

 日本のモノづくりの層の厚さと、活気について、八木アンテナの例ではないが、政治に殺されることも体験してきているのでしょう。殖産興業とCO2排出権取引、国家100年の計は今どこに。
10/30、貼り忘れ追記
浜松全国産業博浜松
浜松の旧市章入りのメイン会場です。この市章が大好きだったのですが、東京から帰ってきたら変わっていました。

テーマ : 温故知新
ジャンル : 学問・文化・芸術

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