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CO2消火設備の安全対策ガイドライン

ビル駐車場で4人CO2中毒=作業員、バルブ閉め忘れか-東京・四谷 jiji.com

8日午後1時40分ごろ、東京都新宿区左門町のビル地下駐車場で、業者が誤って二酸化炭素(CO2)ガスを噴霧したと119番があった。23~45歳の男性作業員4人が逃げ遅れたが、東京消防庁の隊員に救助された。
 同庁によると、4人はCO2中毒などの症状が出ており、うち23歳と45歳の男性が重症。ほかの2人は意識がはっきりしているという。
 警視庁四谷署は作業員が消防設備を点検中、ガスのバルブを閉め忘れたとみて、現場の状況を調べている。
(2010/06/08-19:29)


残念ながら時折発生する事案です。15年ほど前にも警備会社職員が立体駐車場のメンテナンスで同様に誤放出させ、この時は死亡事故になっています。事態を重く見た自治省消防庁(当時)も速やかに学識者と協議し、下記の安全対策を各都道府県消防主管部長宛てに通知。専門業者や建物オーナー(防火管理者)への行政指導の元になっています。また現在ではCO2代替消火剤として窒素やアルゴンなどとの置き換えが進み、不活性ガス消火設備と総称されるようになりました。

消防予第133 号 / 消防危第85号 平成9 年8 月19 日
全域放出方式の二酸化炭素消火設備の安全対策ガイドラインについて(通知) (PDF)
第10 二酸化炭素消火設備の管理について(上記PDFより転載)

 消防用設備等は、消防法令に規定する技術上の基準に適合するように設置するとともに、設置後においても当該基準に適合するように維持管理しなければならないとされている。
 さらに、全域放出方式の二酸化炭素消火設備については、その特性を踏まえて適正な管理を行うことが必要であることから、次に掲げる事項に留意すること。

1 常時十分な点検整備を行うこと。
 なお、点検の実施にあたっては、点検時の安全を確保するため、抑制通知第3、4によること。
2 防護区画及び当該防護区画に隣接する部分の利用者、利用状況等について
 入退室等を含め十分な管理を行うこと。
 また、維持管理、点検等を行う場合にあっては、関係者以外の者が出入りできないように、出入口の管理の徹底を図ること。
3 防火管理者、利用者等に対して
 二酸化炭素の人体に対する危険性、設備の適正な取扱い方法、作動の際の通報、避難方法等について、周知徹底すること。
4 二酸化炭素消火設備が作動し、二酸化炭素が放出された場合には
 直ちに消防機関への通報、当該設備の設置・保守点検等に係る専門業者等への連絡を行うとともに、二酸化炭素が放出された防護区画及び当該防護区画に隣接する部分への立入りを禁止すること。
5 二酸化炭素が放出された防護区画及び当該防護区画に隣接する部分に立ち入る場合にあっては
 消防機関、専門業者等の指示に従うとともに、次の事項に留意すること。
(1) 二酸化炭素の排出は、消火が完全にされていることを確認したうえ行うこと。
(2) 防護区画及び当該防護区画に隣接する部分に入室する場合には、二酸化炭素を十分に排出した後とすること。

尚、CO2消火設備による事故について事例を纏めたサイトがありましたので併せて引用しておきます。

3、事故例

 地下駐車場、地下室、船内、機関室、などの自動消化設備による事故は、1991年以降の8年間だけでも判っているだけでも 5件 発生し、14人 が中毒、内4人が死亡し、致死率が 30% 近いのが特徴である。二酸化炭素消化設備(ママ)は最終的なガス濃度が42%になるように設計されていて、人がこれを吸入すると瞬時に意識消失し、転倒、死に至る。今すぐ二酸化炭素ガスを窒素ガスに変更すべきである。
 窒素ガスの場合でも火災の時に二酸化窒素が発生する弊害はあるが、うっかりミスによる中毒死を防ぐ意義は大きい。(大気の78.1パーセントは窒素ガスが占めている)

1、1993年、郵政省の地下2階で空調設備の配管取替えのためコンクリート壁に穴を開けていたところ、二酸化炭素消火設備
  の電気配線を損傷し二酸化炭素が機械室に放出され、部屋に入った人が死亡した。

2、1993年、茨城県で、移動式二酸化炭素消火装置の作動状況点検のためピット内に二酸化炭素を放出、その後、 このピット
  内に入った作業員が中毒死した。

3、1995年、東京都内のビルで、深夜閉じ込められた会社員が外に出ようと、誤って二酸化炭素消火設備のボタンを押し、
  二酸化炭素が噴出して意識を失って倒れた。救出に駆けつけた警備員2人も中毒死した。

4、1998年、東京都内の変電所で天井のアスベスト撤去作業中に、消火設備の配線を切断、二酸化炭素が充満て、7人が
  中毒にかかった。


本件事故の記事中にある”点検業者”について、正規な資格を持った専門業者かどうかはハッキリしていません。法規定では、点検に係わる作業員は全員が有資格者であることとされていますが、無資格業者やダンピングによる質の低下などが問題になり、消防庁予防課にて平成20年2月に”消防設備等の点検制度のあり方についての検討会”によって「有資格者」と「補助作業員」の区分まで明確に規定され、「建築保全業務共通仕様書」(国土交通省)の改訂(設備ごとに必要な有資格者の人員体制の明記)により質の向上が図られているところです。

※ ここで業務連絡
1) 品質管理部長は、本報道に基づき来る6/18当社安全大会にて今一度安全作業手順の周知を図ること
2) CS事業部長は上掲「消防設備等の・・・検討会」資料を今一度確認すること(別途指示します)

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