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池平 幻の湖 補稿



8/12、本日から16日まで、弊社は夏季休暇を頂いています。といっても、毎年この時期、来期(10月~翌9月)の方針取り纏めで本稿も会社から息抜きで。今年は9月1日からの弊社記念事業の資料整理も大詰めなのでちょっと休めないかな。社員も16日に大規模物件の消防検査を控えて工事現場全体がフル稼働であったり、客先が夏季休暇中にレイアウト変更など、相当数が出社、或いは現場作業を頑張ってくれています。(お疲れ様。上手くシフトを組んで代休等の取得で休息を取ってください。熱中症に気をつけて。)

shuhok.gif 「周北伝説集」 昭和28 周北教育研究会文化部 編

池平の湧水 磐田郡水窪町(当時)
 池平は海抜八八○米の高い山頂にある涸れ池で、常に全然水はありませんが、六年置きに七日間清水が湧き出して、池は満々と水をたたえるそうです。この池は諏訪湖と通じていて、諏訪明神が櫻ヶ池にゆかれるときにここで遊ばれるとも伝えられています。
池の平に幻の池が出現 7/12エントリの追記です。先日、大変お世話になっている春野町ご出身のお客様と三遠南信の民俗学の話題で盛り上がり、気を良くして(調子に乗って)続編。本書は周智郡熊切中学校の先生が責任編集、指導者が児童に読み聞かせる為の副読本のようです。

 さて、短文ながら味わい深い伝説です。オオカミ復活 その2でも触れましたが、古代からの神々の移動、或いはその中での零落という現象がありますが、文化圏の形成とか集団の移動とか、郷土のルーツ・変遷には外しては考えられませんね。

櫻ヶ池、御前崎市佐倉です。R150を浜岡原発より少し西へ。お彼岸に赤飯を詰めたお櫃を湖中に沈める御櫃納めの奇祭で知られています。沈めたお櫃が諏訪湖に浮いたという伝説があり、地底で繋がっているとされます。その佐倉地区でも「周智郡水窪町奥領家に池の平といふ所がある。山の頂上から少し下がった所に広い平らな所がある、そこをいふのであるが、ここは天竜川に面していて、この平地は七年毎に水が湧いて溜まって池となったのだ。諏訪さまが櫻ヶ池へお通ひになる時のお宿となっている。(佐々木清吉報告)」とあります。こちらは昭和17年「遠江の伝説」から。天竜川に面していてと、水源が諏訪湖である繋がりを強調しているのがミソだと思います。池の平もそうですが、佐倉村(当時)の人々も現実的に諏訪湖と繋がっていたとは考えていなかったと思います。お祭りしている神仏の正統性を裏付ける為の伝説と考えるたほうが面白い。


諏訪湖といえば7年毎(数えで7年目)に一度の奇祭、御柱祭り。今年2010年も開催されましたね。


前回の記事から、池の平出現の記録を再掲。

池の出現記録
1954年(昭和29年)
1961年(昭和36年)
1968年(昭和43年)
1975年(昭和50年)
1982年(昭和57年)
1989年(平成元年)9月8日
1998年(平成10年)10月2日 - 7年の周期から外れ、以前の出現から9年が経過。
7年周期で考えると、次回の池の出現は2005年(平成17年)であるが、この年には出現しなかった。なお、現在に至るまで池の出現は確認されていない。
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で、今回、新たに

2010年(平成22年)7月20日 -12年ぶり、、、と有志の誰かが修正してくれるのでしょう。 以上再掲
諏訪大社の御柱祭りと同じタイムスパンの池の平現象。池の平に立ち寄った年には、諏訪さまが櫻ヶ池までお通いになるよ、と。こういった図式がや御柱祭りに準じるようなお祭りもあったかも知れません。

諏訪の神様は出雲系、国津神です。長脛彦が神話の国譲りの段で力比べに負けて諏訪に敗走したというドラマがあり、また長脛彦の兄 安日彦 が東北に亡命し平安時代の奥州の覇者、安倍氏となった、、というダイナミックな話しがあります。

諏訪湖にまつわる神様は大蛇(或いは竜神)。浜北区岩水寺のあたりでも諏訪湖と繋がる池で大蛇が地底で交通している謂われがあります。縄文土器の縄目は蛇を象徴するという話しを何かで読んだことがありますが、特に長野の土器はそのまんま蛇が巻きついた造形が有名です。
参考;長野県の土器特集・其の2(写真も)clip_image010.jpg

国譲り以降、全国を平定する過程で、根強い蛇の信仰を仏教説話の竜神信仰に置き換えていく過程があったようです。もちろん、古事記日本書紀で神の序列や配置を纏めていった手法がありましたが、仏教伝来とともにこの方面で補強したものと思われ。

櫻ヶ池の由来は、諏訪湖の繋がりを一度断ち切って、比叡山の高層が入水し竜神となったということ。佐倉村の伝説では托鉢僧が大蛇を使役して欲深な主婦を懲らしめた話も。諏訪湖とのつながりも「同じ竜神信仰」として丸め込んでいったような感じがします。

・・・櫻ヶ池の伝説、御柱のはなし、甲賀三郎伝説まで飛び火して楽しい話し(自分的)が尽きません。ひとまず池の平を基点とした話はここまで。

テーマ : 東海地域情報(愛知・岐阜・静岡・三重)
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