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しっぺい太郎はモンキードッグ

サル被害防止 モンキードッグ導入へ 引佐町三岳  2010/11/18 静岡新聞

 浜松市北区引佐町で、野生鳥獣による農作物への被害が深刻化している。年々増加する被害を防ごうと同町三岳では、地元住民が一体となって対策に乗り出した。特にサルの被害が急増しているため、市内で初めてとなるモンキードッグの導入を進めている。
 市によると、市内の野生鳥獣による農作物などの被害額は2008年度が約6300万円、09年度が約6850万円と年々増加。同市北区の引佐地域自治センターへの被害相談も増えているという。
 同地区では数年前までは、サルを見掛ける程度だったが、一昨年あたりから50匹くらいの群れや農産物を持って逃げるサルの姿が見掛けられるようになった。地元住民が協力して追い払ってきたが、被害は後を絶たない。同地区で開かれた勉強会には、地区内の大半の世帯が出席し「サルを追っても逃げていかない」など深刻な悩みを打ち明ける声が相次いだ。
 モンキードッグの導入は行政や農林業関係者などによって設立された浜松地域鳥獣被害対策協議会が手掛ける被害対策の一環。同地区の農家が飼う生後約5カ月のサスケ(雄)が現在、新城市の豊橋警察犬訓練所で訓練を受けている。
 このほど訓練所を訪問した安間利和自治会長は「随分成長していて元気だった。サルとのすみ分けにつながってほしい」と効果を期待した。
IP101117TAN000053001.jpg
モンキードッグになるための訓練を受けているサスケ=新城市の豊橋警察犬訓練所(写真も記事より)

オオカミ復活なるか その1 2010.08.03のエントリで”狼復活で鹿駆除 森の生態系回復へ奇策”中日新聞の記事を取り上げました。あちらは中国やロシアのオオカミを10頭程度の群れ単位で放す計画。北海道の広大な大地では面白いかもしれません。小型のニホンオオカミが生態系のTOPであった本州では、今回記事のモンキードッグが適しているのかなと門外感の興味本位で済みませんが。

ついでにオオカミ復活 その2 2010.08.10で取り上げた天竜区水窪の山住神社、11/17秋季例大祭があったそうで、市街地は天候が危ぶまれていましたが、山間部はどうだったでしょうか。2008年の記事ですが、大好き!「北遠の森」杣人の会様のブログに、神事の様子の紹介がありましたので下記に。

2008年11月17日 (月)
水窪町・山住神社 湯立の舞でお清め きょう例大祭
  浜松市天竜区水窪町の山住神社(鎌倉秀雄宮司)は15日夜、「湯立祭」を行った。

 17日に行う秋季例大祭の前に神社全体を清めるための儀式で、宮司はじめ神職が、神社の母屋で湯を沸かして神事を執り行った。儀式は、湯が入った釜の前で湯立の舞を奉納。その後、鎌倉宮司が祝詞(のりと)をささげ、束ねたササの葉に湯を浸して神社内に振りまいて、神社内を清めた。
 16日には「祈祷祭」を行い、17日の秋季例大祭は午前10時より行う。例大祭を終える昼すぎに投げもちを行い、参拝者の無病息災を祈願する。(「静岡新聞」より)

 三遠南信地域に伝えられている「湯立て神事」。佐久間の「花の舞」、奥三河の「花祭り」、南信州の「霜月祭り」などが、それです。守られて来たものは、そのまま次の世代に受け渡すのがルール。こうして、民俗文化は綿々と伝承されて来ているのです。
yudate.jpg (写真も同記事より)


尚、UPし忘れた山住神社の”山犬”の狛犬と自然環境。
山住狛犬右 山住狛犬左
山住鹿案内





モンキードッグといえば、磐田見付天神、しっぺい太郎の猿神退治を思い出します。

あらすじ
その昔、毎年田畑が荒らされ困った村人はお祭りの夜、村の女の娘をいけにえとして供えていました。
延慶元年(1308年)8月、旅の僧侶が通りかかり、祭りの夜に正体を確かめると、怪物が「信濃のしっぺい太郎に知らせるな」と言いながら娘をさらっていきました。僧侶は信濃の光前寺で飼い犬「しっぺい太郎」を借り、翌年の祭りの夜、怪物を退治しましたが、しっぺい太郎も傷を負って死んでしまいました。


リンク先(アイキジャパン様のページ)より、

翌朝、境内には大きな年老いた狒狒の化け物が血まみれになって横たわっていた。怪物はついに悉平太郎により退治されたが、悉平太郎も深手を負い、境内の今の山神社の所で息絶えたという。また、これには幾つかの説がある。旅僧が介抱して信濃の光前寺へ連れ帰ったとも、光前寺へ帰る途中、春野町犬居の辺りで力尽き息絶えたとも、天竜市阿多古と引佐町東久留女木の境の観音山、あるいは水窪町だったともいわれ、それぞれの地に語り継がれている。 この悉平太郎の怪物退治により、見付の悲しい人身御供の慣わしは終わりを告げ、喜びの余り踊ったのが裸祭・鬼踊りの始まりだと伝えられている。
 この旅僧の名は、一実坊弁存といい、その後、矢奈比売神社に住み、大般若経6百巻を書き写して納めた。時に正和五年(1316年)4月8日の事である。いつの頃かこの大般若経は光前寺に寄進され、現在尚、寺宝として大切に保管されている。
 悉平太郎のことを駒ヶ根地方では早太郎、又は疾風太郎と呼んでいる。
 この伝説が縁となり、磐田市と駒ヶ根市は、昭和42年友好都市を締結、現在に続いている。


上のあらすじ部分は、静岡裏観光案内様の霊犬神社のレポート から拝借しました。同 しっぺい太郎の3つの墓 の現地レポートも併せて 豊富な写真が楽しいページです。
 しっぺい太郎が磐田見附天神から南信州は駒ヶ根 光前寺まで帰る事が出来たのか、どこかで力尽きてしまったのか、という諸説ですが、池平 幻の湖 補稿のエントリで似たようなイキサツを記事にしました。

~該当部分を再掲~
櫻ヶ池、御前崎市佐倉です。R150を浜岡原発より少し西へ。お彼岸に赤飯を詰めたお櫃を湖中に沈める御櫃納めの奇祭で知られています。沈めたお櫃が諏訪湖に浮いたという伝説があり、地底で繋がっているとされます。その佐倉地区でも「周智郡水窪町奥領家に池の平といふ所がある。山の頂上から少し下がった所に広い平らな所がある、そこをいふのであるが、ここは天竜川に面していて、この平地は七年毎に水が湧いて溜まって池となったのだ。諏訪さまが櫻ヶ池へお通ひになる時のお宿となっている。(佐々木清吉報告)」とあります。こちらは昭和17年「遠江の伝説」から。天竜川に面していてと、水源が諏訪湖である繋がりを強調しているのがミソだと思います。池の平もそうですが、佐倉村(当時)の人々も現実的に諏訪湖と繋がっていたとは考えていなかったと思います。お祭りしている神仏の正統性を裏付ける為の伝説と考えるたほうが面白い。


ついでにオオカミ復活 その2 からも~

③ 山犬(狼)は、農作物を荒らす猪や鹿を退治する益獣であり、焼畑の作物の守り神。
 奥三河一帯には、山住神社の山犬信仰が浸透しているという。
 昭和27年の佐久間ダム建設の時、周囲の猪が、いっせいに愛知県東栄町方面へ移動し、作物に多大な被害を
 与えた。この時にも、猪害をさけるため、小字単位で山住の小祠を作って祀ったという。
 猪退治の山犬信仰は、その後、悪霊除け、猿除けへと拡大した。

以上、今年は熊、猪、鹿、猿など鳥獣による農作物被害の話題が多い気がします。この辺り掘り下げると楽しくなる予感がします。あるいは三遠南信道路をドライブした苦労話など。近々、趣味の更新をしたいところ。乞うご期待。

テーマ : 温故知新
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Re: No title

kokomi様
コメントありがとうございました。
折角頂いた情報ですが、社内外に公表しているブログの性格上、筆者も知ってはいるつもりの社会問題ではありますが、寄せていただいたコメントの公表は差し控えさせて頂きました。今は検索すれば簡単に情報が入手できる便利な時代ですが、この手の情報に興味が無い方、過敏に反応される方の温度差があると思います。このような問題に真っ直ぐ取り組まれていること、社会人の一人として頼もしく思います。一人ひとりの努力で世の中がよくなるようにと、同じ思いは持ち合わせているつもりですので、これからもご支援くださいね。宜しくお願いします。
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