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伊東忠太 京都の2 祇園閣ほか 今年のまとめ その4(完)

GION-KAK.gif 大雲院 祇園閣


伊東忠太・可睡斎護国塔100年展第5講座「視察研修会」
~建築家伊藤忠太の作品にふれる京の旅~ 平成23年9月16日 ・・午後の部、続きです。

まずは大雲院祇園閣から。
大雲院とは織田信長の長男信忠の法名にちなむ。天正15年の創建。信長・信忠の菩提を弔うため。大盗賊石川五右衛門の墓所としても知られる。
祇園閣は大倉財閥を設立した大倉喜八郎の私邸として昭和2年(1927)に完成。大倉男爵、翌昭和3年にお亡くなりになっているので実際に居住はしていない、完成を見たかどうかも分からないそうです。内部撮影禁止になっていましたが、妖怪趣味全開の怪建築でした。お寺さん自体も普段は非公開。
もともと大倉別邸として祇園閣があり、昭和47年、高島屋デパートの増床により移転してきた大雲院さんが譲り受けたそうです。
祇園祭の鉾に見立てた設計は施主の要望。建築家だけでは建物は建たず、施主の独創性が無ければ云々と設計士さんに聴いたことがありますが、財力があって独創的な人が文化を支えているのだとシミジミ思いました。

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左から、別角度、正面からの見上げ、狛犬、マンホール(無関係)

続きまして、西本願寺伝道院 大正元年(1912) 旧・真宗信徒生命保険株式会社

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来年2012年は親鸞聖人の50年ごとの大法要、750年大遠忌(だいおんき)が控えているそうで門前も大変賑わっていました(来年本番のほうがすごいのでしょうが)。西本願寺様の伊東忠太・伝道院解説ページ
ご覧の通り、ドームはインド風、本体はイギリス風、当時のセセッションなどのモダニズムと折衷です。こちらも内部撮影禁止ですが、立ち入り禁止の2階部分で講義を受けることが出来ました。

DDmokomokomoko.gif DDmoko.gif DDmokomoko.gif 前項 聴竹居にもあったバケモノの列

続いて豊国神社豊国廟ですが、ここで筆者迷子になりました。
豊国廟の碑や唐門などが忠太作品ですが、豊国神社として飛び地になっています。団体は廟へ、別行動・マイカーで合流した筆者は神社本体へ。主催者様のケータイに繋がらず、宝物館や周囲をぐるぐる歩きながら不義理ではあるが帰路阪神高速に向かう。栗東だったかな、サービスエリアで一服中に主催者より連絡あり。廟は相当な石段があり、電話にも出られないくらいの運動量だったそうで、「来なくてよかったね」と。土産を物色していたら団体も休憩に立ち寄り、ようやくお礼の挨拶をすることができました。皆さん疲労困憊のご様子(失礼ながら年配者多し)。

この豊国神社、豊臣秀吉が亡くなった翌年に創建され後陽成天皇より正一位の神階と豊国大明神の神号が与えられるも、豊臣宗家滅亡の1615に徳川幕府により神号が廃され社領も没収。再興は明治政府による。だからこそ明治以降に活躍の伊東忠太に出番があったのだと、歴史とか京都とか深いなあ。

HK-kanno.gif
神社裏手のお堂にあった”感応”の扁額。色彩感、文字のデフォルメとも”電波”に感応しそうで感心しました。


今回、ご縁と実行委員会様のご尽力で京都の忠太作品に触れる事ができました。
東京にも築地本願寺や震災祈念堂、靖国神社遊就館、湯島聖堂孔子廟など多くが現存しています。便利な一冊が出ていますのでご紹介。
江戸・東京 歴史ミステリーを歩く (PHP文庫)江戸・東京 歴史ミステリーを歩く (PHP文庫)
(2011/08/03)
三津田 信三

商品詳細を見る

リンク先の商品説明より
内容紹介
「飛来する将門の首」「四谷怪談」「置いてけ堀」「番町皿屋敷」……江戸・東京を舞台にした怪奇談は非常に多い。そこは古(いにしえ)より魑魅(ちみ)魍魎(もうりょう)が渦巻く魔界都市だったのだ。
本書では、そんな都内の怪異スポットを人気ホラー作家や妖怪研究家、気鋭のノンフィクション作家、法学博士などが独自の視点で案内。
紙上ミステリー散歩を楽しむのもよし、実際に足を運ぶのもよし、東京の不思議な一面が見えてくる。
本格ミステリ大賞受賞の編者が選ぶ不思議ツアーを堪能する!
『ワールドミステリーツアー13 (4)東京篇』を再編集。
(内容例)東京の将門伝説を巡る――加門七海/岡本綺堂の怪談に震える――島村奈津/東京・妖怪お化けツアーを歩く――多田克己/乱歩の東京幻想空間を彷徨う――三津田信三/古本屋探偵、神田神保町に現わる――紀田順一郎/謎の大江戸線、首都の地下網を行く――秋庭 俊……

このうち、第8章 お化け建築家の物の怪を探す の項で”伊東忠太 都内現存作品リストがあり、件名・住所・竣工年のデータに加えて化け物の有無の項目(○×)があります。

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