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全国初 予防策としての集団高台移転なるか 沼津

高台移転に8割賛成 沼津・内浦重須地区自治会 (3/20 07:27)静岡新聞

 県の東海地震第3次被害想定で最大10・4メートルの津波が到達するとされる沼津市内浦重須地区の自治会が19日までに、国土交通省の防災集団移転促進事業の適用を受けて、住民約440人の高台への集団移転を目指すことを総会で申し合わせ、合意した。国交省によると、被害が出る前の予防的措置として集団移転が実現すれば、全国初のケースとなる。
 自治会によると、地区には約110世帯があり、その多くが海抜5メートル以下に位置している。総会では委任状を含めた約90世帯のうち、8割以上が高台移転に賛成した。
 移転先の案として、同地区で海抜約45メートルの市立長井崎中周辺が示された。菊地正栄自治会長(64)は「今まで通りのコミュニティーが保てる場所でインフラ整備もある程度整っている。若い人が安心してこの地域で暮らしてもらうためにも、高台移転は必要」と話した。
 同事業は移転先の用地取得や造成などの費用を国が4分の3、自治体が4分の1負担する。ただ、住宅建設や土地購入の元本は自己負担となるため、一部から移転に慎重な声も挙がっている。
 事業の適用を受けるには、自治体から家屋建設の規制などがある「災害危険区域」の指定を受けなければならない。自治会は今後、住民の合意形成を進め、4月中旬にも市に要望書を提出する予定だ。
 市危機管理課は「高台移転は津波に対する究極の対策だが、まちづくり全体に関わるので、住民の声を真摯(しんし)に受け止め、意見交換をしながら関係部署も含めて総合的に考えていきたい」としている。
 同地区ではこれまで、高さ12メートルの防潮堤を約100メートルにわたって建設するように市に要望してきた。市は2010年度、防潮堤建設に関する調査を行い、昨年1月に住民説明会も開いた。しかし、その直後に起きた東日本大震災で巨大な防潮堤がことごとく津波に倒されたのを受け、集落の高台移転を求める声が高まった。

沼津市内浦重須地区 googleマップ

下記の大防波堤、現在は完全に水没して見ることが出来ません。現地の人から聞かなければ車窓からのよい眺めで通り過ぎたことと思います。復旧についても漁業関係者からは折角水質が改善しつつあるのに、また泥をかき混ぜることにならないかと慎重な意見もあるそうです。

大船渡港湾口防波堤
大船渡港湾口防波堤 国土交通省 東北地方整備局 釜石港湾事務所 HPより 整備目的

 昭和35年5月南米チリで発生した地震による津波はおおよそ一昼夜をへて、我が国の太平洋沿岸に来襲し各地に甚大な被害を与えました。この内大船渡市では死者・行方不明者は53人を数え、被害総額は42億円余の巨額に達しました。
 その後、このような災害から大船渡の多数の尊い生命と財産を守るため、特別措置法を制定し、運輸省直轄施工により昭和38年から4カ年の歳月と19億円の巨額を投じて建設されたのが、この大船渡港湾口防波堤です。
 この湾口防波堤の特徴は、目的が津波対策のため、津波来襲時の海水流入量の制限を行う必要があり、中央開口部を10万トン級の船舶が入港可能な水深(-16.3m)に規定し、潜堤を建設しています。また、地形的には最大水深が-38mに及ぶ大水深防波堤で、中央防波堤部分では堤体の平均高さが40mにも及んでいる部分もあります。
 防波堤標準部の構造は、基礎捨石上にケーソンを据付、上部にコンクリートを現場打設しています。また、開口部は-22.3mまで基礎捨石を行い、この上に高さ6mの鋼製セルを据付け、中詰めをプレパック土コンクリートによって現場打設した構造となっています。 完成から約40年間、大船渡市を津波や波浪から守り続けております。


被災以前、2010年6月にはこんな記事も。
大船渡湾口防波堤、老朽化で津波時に懸念 国調査へ 2010年6月30日 朝日新聞


 大船渡港湾口防波堤(延長736メートル)が老朽化し、宮城県沖地震津波が起きた場合に対応できない可能性があることがわかった。国土交通省が7月から、改良方法を探る調査に入る。
 大船渡市港湾経済部によると、国土交通省東北地方整備局の調べでは、津波で湾口防波堤のうち基礎の上にあるコンクリート製の箱「ケーソン」が転倒し、津波が湾内に入る可能性があるという。調査は7月から9月までの予定で、ケーソンに傷があれば、内部に海水がしみこんでいる可能性があることから、確認して改良の方策を探る。

 大船渡港湾口防波堤は1967年の完成から40年以上たった。防波堤の沈下は当初想定した85センチより大きな1メートルほどになった。2003年には低気圧で防波堤の一部が損壊し、補修した。
三陸沿岸の湾口防波堤はこの大船渡と、釜石の2箇所、まさに建設中だった久慈港。計3ヵ所が壊滅。
その辺り 生涯一設計士・佐々木繁の日々 様のブログに解りやすく解説がありましたのでご参考までに。
被災地の河川堤防、防潮堤、湾口防波堤は 今? 2
防波堤があと5m高かったら、、、予算の関係で、、、と、そんな話題があった気がします。

尚、大船渡の方も高台移転の話しが決まらなくて家を建てるに建てられないというお話しも伺いました。上掲、沼津の予防としての集団移転対策。全国初のケースということですが、合意形成などハードルもあるでしょうが、成功事例という記事になることを楽しみにしています。

関連;正常化バイアスという心理作用 2012.03.09 沼津での防災ワークショップ参加報告です。

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まとめteみた.【全国初 予防策としての集団高台移転なるか 沼津】

高台移転に8割賛成 沼津・内浦重須地区自治会 (3/20 07:27)静岡新聞 県の東海地震第3次被害想定で最大10・4メートルの津波が到達するとされる沼津市内浦重須地区の自治会が19日までに、国土交通省の防災集団移転促進事業の適用を受けて、住民約440人の高台へ...

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