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天井裏の警戒について

連休前の書きかけ記事がたまっていまして、本記事は4月第一週くらいのもの。本場四川の辛ぁ~い麻婆豆腐の店がありまして、火災のため長期休業中。営業の早期再開を祈念して一筆。中華でありながらBGMはジャズ、自慢はワインと、食事よりも居酒屋として楽しんでいました。

雄踏街道の本格四川新中国料理店ムーランさん、先日の春の嵐(浜松の突風)のあと、ちょっと行こうかと出かけると、ブルーシートが掛かってお休みの様子。瓦かなにか破損したのかなと、まあ折角西の方面に車を出したので弁天まで行きました。後日、今日はどうだろうと赴くとまだ休み。ネットで検索したところ、どうやら火災のための長期休業だったようです。郊外店の割には繁盛していますので、パーティー予約のキャンセルなど残念がっているファンのブログにも丁寧に謝罪と早期営業再開の決意をコメントされていました。後日家内が通りかかると解体工事が始まったようだよ、と。お見舞い申し上げると共に再開を楽しみにしております。何よりケガ人等も出なかったようで幸いでした。今日のムーラン

恐らくですが、天井裏から自然発火、長年に亘って堆積したものに熱が籠もって炭化、引火ということだそうです。昨年10月ですが、静岡市消防本部の火災調査力についてエントリしました。
「事例報告したのは、今年1月に葵区の店舗から出火した火災の原因調査。屋内配線の接続に使われていた部品「差し込みコネクター」から出火したことを鑑識と実験により立証し、その仕組みを解明した。再発防止のため、コネクターの製造業者に仕様の改善を求めたことなども報告に盛り込んだ。」というケースもあり、天井裏部分について、消防設備に関わる職業人としても注意喚起などメッセージすべき、あるいは消防法の設置義務以上に万全を期すなら火災報知機の導入を検討していただいたほうが宜しいとも思います。

本件の建物用途は不特定多数の人が利用する”特定防火対象物”。延べ300㎡以上の広さであれば火災報知機の設置義務。そして天井裏の警戒のお話しですが、消防法の施工令・施工規則によって感知器の設置が免除される場合があります。

1.次に揚げる場所は、感知器を設けないことができる。
(1)施行令・施行規則によるもの
a) 主要構造部を耐火構造とした建築物の天井裏の部分。
b) ~略~
c) 天井裏で天井と上階の床との間の距離が0.5m未満の場合。


古い、オシャレな、高価な、飲食店がひしめく東京銀座。この街を所轄とする京橋消防署の事例集より。

火災調査員からの報告 ~最近発生した火災~
最近、京橋消防署管内で発生した火災などのうち、類似する火災の多い事例を紹介しますので、ぜひ参考にしていただき、同種火災の予防に心掛けて下さい。

No.9 銀座のネズミは、電線被覆が好物:10月5日


事 例
 昼中、営業中の飲食店の天井から、突然「バチバチ」という音とともに店内の照明が消え、煙が出てきたので慌ててお客を外へ避難させたとのこと。
 消防隊が現場に着いた時は、店内に煙が漂い、天井のダウンライト付近から煙が出ていました。
 熱源を感知する装置を使用して天井を検索すると、厨房の天井裏部分であることが判明したため、天井板を破壊して内部を確認したところ、配線が燃えていました。直ちにブレーカーで電源を遮断して、消防隊が消火し「ぼや」で消し止めました。
 営業中で従業員がおり、発見が早かったことが幸いしましたが、これが深夜など無人の状態だったら発見が遅れて延焼拡大していたことは間違いありません。
 出火原因の、犯人は「ネズミ」でした。
 ネズミが電気配線の被覆をかじったために、露出した電線どうしが短絡して出火したものでした。
 店長によれば、以前にも厨房内の電気配線をかじられたり、天井裏にネズミの糞があったのでネズミ捕りを仕掛けていたところ、案の定ネズミ捕りには、息絶えたネズミが一匹かかっていたとのことでした。

教 訓
 ネズミは、暖かく近くに餌となる食物がある場所を好む性質があるようで、飲食店の調理場や、電線が集中する場所などは格好の環境といえます。また、牙研ぎ?のためか、電気配線がネズミにかじられる事例が多く報告されています。
 この火災を防ぐには、ネズミの駆除、ネズミが入り込めない構造にするか、電気配線を金属管などで保護するなどの方法がありますが、いずれも完璧とはいえません。
 こまめに点検し、ネズミがいる兆候を確認した場合は、早めに対処しましょう。

・・・天井裏の警戒はゆるがせに出来ないなあと感じています。
老舗になれば堆積物も増えるでしょう。照明器具や電化製品も増え、電源ケーブルが見えないところに絡まり、接続部分等も。危険箇所は格段に増えています。店舗をリフォームする場合、テナント工事屋さんが新規の電気工事屋さんを入れてと、よくあるケースですが、正直、安かろう悪かろうの場合には天井裏など見えなくなる部分のトラブルはままありまして。弊社設備先でも火災報知機の線を切っちゃったとか、よく駆けつけたり、まあこの辺の話しは置いといて。

さて、消防設備業界として感じたままに書きましたが、電気設備の関連会社としては、しっかりした会社が出入りしていれば、それこそ電気工事士として適切な提案・施工をしているはずです。

電気設備の知識と技術 様 のページよりVVFケーブル・VVRケーブル(電源ケーブル)の解説ページを引用。
エコケーブルの概要
エコケーブルはVVFケーブルと同じ形状をしていますが、燃焼時にハロゲン系ガスやダイオキシンを発生させないという特徴があります。VVFケーブルと較べて耐熱性能が高いため、許容電流を若干ですが大きく取ることがてきます。被覆に耐熱性を持たせるなどの対策がされているため、被覆が固く、被覆剥きが若干困難になっています。
また、燃焼時に発生する煙の量が、従来のVVFケーブルと比べて1/3程度まで軽減されており、火災時の避難においても、従来の火災に比べて容易になる特長があります。

本田電気管理事務所のHPへようこそ 様より ちょっと長いですが、本文を通して「なるほど!」というお話が多く、(弊社スタッフは特に)リンク先で全文に目を通してください。
2 電気設備の管理と漏電に関連して

漏電は昔から非常に怖がられています。しかし、学術的な面白味は全くなく、単に絶縁不良の結果と軽んぜられ、ただ、消防署が火災の原因として注目している程度。設備を管理する立場から見ると、消防署は火災になった後から追いかけるのであり、消防署にその前段の調査、研究を要求するのは全ての電気設備の管理を消防署に要求することになり現実問題として無理難題としか思えない。

結果的に俗説がまかり通り、原因不明の火災は「漏電らしい」で済まされてしまう。木造住宅の天井裏から火が出て、原因がどうして漏電になるのか。一体どういう経路で漏電の電流が流れるというのか。電気屋がここまで馬鹿にされて何で黙っていたのか不思議で仕方がない。

最近は特に東京消防庁で様子が一変しています。発火原因としてのトラッキング現象の発見です。統計で見ると、漏電が減少し、トラッキングによる発火が急増しています。これも我々の長年の経験から見ると相当怪しい。漏電を原因にしていた頃と比べればましといえるが、コンセントの受口のバネがヘタり接触不良で過熱発火したと思われるものまでトラッキング現象である(知らない言葉には弱い、)これらの元を糾せば設備管理をしている電気屋が設備の状況を正確に掌握していないために、消防署から何を云われても反論できなかったことにつきるのではないだろうか。或は一部知っていても「消防署がバカを云っている」であざ笑い、結果的にはその技術者は世間からはじき出されているのかもしれない。

~ 中略 ~
原因不明の火災の原因を漏電らしいと言われて腹が立ちませんか。又、たとえ電気が原因だとしても方向違いのトラッキングですと云われても、管理する立場として何の役にも立たないだけでなく、多少でも知っていれば反発するのが関の山でしょう。これでは電気火災は増えることはあっても減少することはないでしょう。この事態を打開するには電気管理技術者が力を合わせ、電気設備の正確な実体を捉え、発表し、討議し、管理の正しいメリットを世間にアピールすることです。

その具体的行動の第一歩が漏電の管理であると強く主張したい。

今回は辛ぁ~いマーボを食べたい一心で飲食店の天井裏について書いてみましたが、工場でも排気ダクトに堆積した粉末が炭化とか、お灸のような状態でボヤ~火災原因というケースも有ります。いずれにしろ使い込んだ施設には人と同様に垢がたまる ものだと認識して、シッカリとメンテナンスさせていただく。アドバイスさせていただく。我々、消防設備士の誠実業務だと思います。

※ 消防設備士制度(消防法第17条5-14)

3.消防設備士の責務
◦工事又は整備を誠実に行い、消防用設備等の質の向上をはかること。
◦免状携帯の義務(工事・整備を行うときには消防設備士免状を携帯すること。)
◦着工届の義務(工事着手の10日前までに消防機関に届出ること。)
◦講習受講の義務(免状交付の日から2年以内、それ以後は5年以内ごとに、都道府県知事が行う講習を受講すること。)
◦違反行為による資格喪失(違反点数の累積により設備士免状を交付した都道府県知事が消防設備士免状の返納を命ずる。

・・・返納命令、ありますから。我々の誠実は法的に課せられた責務です。

最近も悪徳消火器業者が出回ってるそうです。。。この件、改めます。

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まとめtyaiました【天井裏の警戒について】

連休前の書きかけ記事がたまっていまして、本記事は4月第一週くらいのもの。本場四川の辛ぁ~い麻婆豆腐の店がありまして、火災のため長期休業中。営業の早期再開を祈念して一筆。...

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