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アクタースクールのはなし

 今回はプライベートな書き出しなので、最後まで「ですます調」は無しで。

 東京でアクタースクールの歌手育成コースで講師をしている同級生がいる。近況の連絡を取り合うと、たまに指導上の相談を受けたり、よそ様の人材育成は中々に面白い。音楽大学を卒業し、教員免許をもって講師をしている友人だが、アクタースクールというだけあって専門学校で役者になろうという、(身も蓋も無い言い方をすれば)考えの甘い裕福な子弟が多いそうで、入学早々先生、オレ、いつになったらデビューできるんすか?」とか「私、カラオケが上手だから絶対に売れると思うんですよね~」という生徒を、褒めたり突き放したり中々大変なご様子。当然、ほとんどはスターになって卒業するわけでなく、適正を見て音響技師など裏方に誘導しメディア産業に輩出しているとのこと。
 講師本人も本業はオペラ歌手で現在も本業だけで収入が得られるよう鋭意努力中なのだが、本人的に芝居の行き詰まりと、職場では更にレベルの低い生徒の芝居を嘆いて相談を受けたときに、ひとつアドバイスを出してみたところ大いに納得し声が明るくなった。

 「芝居をするならサラリーマンには敵わないよ。日々、上司として部下として、客として営業マンとして、本来の自分とは別の社会的な役割を演じている。本音とは別のポジショントークだよ。」
 苦労を知らない学生が苦悩する大人の役柄を演じられるわけが無く、自分をわきまえ、人間観察をし、読書や他人の作品に触れないとリアルに演じることなどできないし、そもそも演劇の起源はモノマネであり、設定された人格をまねる以上、どれだけの人物像を引き出しにストックできるか、要はよく勉強しなさいということ。 「学ぶ」とは「まねぶ」ことである、と滔々と話した。世界の北野武は、20年ほど昔かな、「戦場のメリークリスマス」の撮影にあたり、いつも身辺に何十冊も本を用意し、休憩中にはひたすら読書をしていて驚いたと大島渚監督が話していたのをどこかで見た。世界の黒澤明は日本人から侍の顔が無くなってしまったため時代劇を撮らなくなった時期と同じような。。。なにしろ世界的には黒澤のあとの映画人は北野となって久しい。映画の話はT先輩今度またゆっくり。

 役職が人をつくるとはよく聞く言葉。さて諸君、その発言は係長としての意見かい?部長としてどう思う?社会人としてそれはどうかと思うよ。という問いかけを聞いたことがあるだろうか。役割をわきまえてあるべき役職者を演じて発言してもらわないと困る。個々人の感傷は飲み屋で聞いてあげるので、オフィシャルにはポジショントークで発言すること。公私混同は日常に発芽するもの、私情は大いに慎むべし。特に上級職諸兄にはこの辺のテクニックは切に伝えたいところ。情熱的で、かつ感情に振り回されず、役者が一枚上であること自他共に認められるリーダーを演じるには、読書と精神修行と役者魂が必要不可欠だと考えている。自分が登場人物のドラマとして寝る前に「今日は快心の名調子」「あの場面はこういうセリフが効いた」と楽しめるストレスの抜き方もおススメ。どうせなら社会人ライフが楽しめるよう健闘を祈る。

テーマ : 社長ブログ
ジャンル : ビジネス

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