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丸子宿 とろろ汁の一軒

鞠子駅
↑鞠子駅 書画五拾三駅 駿河鞠子宿場の狂戯 河鍋暁斎



 とろろ汁、食べてきました。自然薯は粘りが違う、とか味噌やダシで随分違いが出るとか、好みの話しもイロイロあろうかと思いますが、私、丸子の茶農家がルーツとは何度もお話ししました。正月の一族の集まりでは「今年は出来が良い」とか、「イノシシに殆どやられた」とか毎年振舞っていただく自家製とろろ汁、贅沢な食べ方をしていると思います。その懐かしい在所の味に近いお店と言うことで気に入っているお店です。ご紹介します。

一松園 日本最大級の口コミグルメサイト 食べログ さま紹介記事はこちら

一松園←全景 
旧道側は冒頭の風情が色濃く残ります、近隣には有名店があります。

一松園w←旧道側の定位置
天井が高く窓が大きい座敷、落ち着きます。

一松園s←刺身付き定食

一松園t←冒頭の版画は、この状態を擂粉木で粉砕

 以前、若主人に懐かしい味についてお話したところ、丸子に数多くある「とろろ屋」は味がすべて違い、自分にしっくりくる味が必ず一軒見つけられるそうで、食べ歩きを薦められました。

以下、蛇足


鞠子駅旧道
※小冊子「丸子路」 昭和42年 春日鉄雄 自費出版OR静岡教育委員会より
旧道の今昔、国道一号はこの図の上(北側)すぐ。旧道左端に著名な「丁子屋」、一松園さんはその左隣り、左へ100Mちょっとで1号線に合流、右は安倍川駅(ちょっと遠い)です。

 このあたり、変わりどころといえば昭和40年前後に国道整備に伴い、モーテル街になった経緯がありますが、今も残る古びたモーテルに「とろろ定食付き」の幟が出ていまして、ノドの奥で少し笑ってしまう侘び寂びがあります。昭和42年に地場の教師春日鉄雄が纏めた地史「丸子路」という小冊子がありまして、モータリゼーションで変わりゆく丸子、モーテル推進派の和尚、交通戦争幕開きのドキュメントが興味を惹きます(勿論、古代遺跡、源平合戦から幕末まで網羅、特に蔦の細道の文学散歩に項を割いています)。

 国道整備に先見の明があった人、地域の隆盛を鼓舞した人がいて、著者や教育委員長が「地域の進歩・発展に感謝しながら、地史を明らかにする」と思い立ったようです。この手の教育委員会の冊子で再版は珍しいと思いますが、2年後のS44再版の序文で著者本人が再版について大変驚いています。初版から再版までの2年で更に町並みがガラリと変わったそうです。

 当時の茶農家集落にあって、祖父は国道と集落のアクセス(アスファルト化)とNHKの山地共聴で農業近代化に尽くし、自動車社会、TV時代に対応しました。地域改良のまっただなかで育った三男、創業会長のドキュメントでもあります。茶所静岡の電気工事会社の社名に電気ではなく電機の字が多いのも茶農家近代化のトロッコや霜取りなど機械の電源工事が多かったからだと聞きます。この地区出身者に会長と同年齢、同じ環境に育まれ、当社より半年前に創業した、電気工事店の創業者(尊敬しています、よく教えを頂戴しています)もいらっしゃいます。そのほか同地区の同級生から業界隋一の事業家と、サラリーマンや公務員でも上級職を多く排出しています。個人の資質だけでなく、幼少期に見聞きした変わり行く風景にも、自由で前向きな精神が培われる素地があったのだ、と本稿執筆にあたり結論付けたいと思います。






テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

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No title

電機が結構多いのはそういう理由だったんですね。
丁子屋では食事したことがあるのですが、一松園ではまだ食事したことがなかったので、今度行ってみようと思います。

Re: No title

> 電機が結構多いのはそういう理由だったんですね。
> 丁子屋では食事したことがあるのですが、一松園ではまだ食事したことがなかったので、今度行ってみようと思います。

 お口に合えば幸いです。若主人に成り代わってご挨拶。
 産業形態もチョットした地域差で変わるんですね。別項にもコメントいただいた温度差もこのあたりの地域性があるのでしょう。大らかさとも関係しているかな?

 ちょっと旨いもの、また掘り起こしますね。ご期待下さい。
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